2010年5月14日金曜日

しゃっくりの上手な止め方

しゃっくりというヤツはあくび、クシャミと並んで困った生理現象の部類に入る。クシャミなんかはまだ出そうになるのがわかるし、こらえようもあるのだが、しゃっくりはいつくるのかわからないだけにタチが悪い。おまけになかなか止まらない。だが、実はこれにはうまい止め方があるのである。それをこっそり伝授しよう。
 
 しゃっくりは急に寒いところに出ると起こる場合もあるが、多くは食後に起きるといわれる。
これは食事によって胃が膨れ、横隔膜を押し上げるためだ。 そういえばたらふく食べた後はよくしゃっくりが出る、という方もおられるだろう。
 もともと、しゃっくりは横隔膜の緊張と弛緩が呼吸のリズムと一致せず、一種の痙攣状態に陥ることによって起こる。ということは、何らかの方法でこの痙攣を止めてやればよい。この手段として最も効果的で簡単なのは、息を止めてしまうことである。 といってもピタリと止めるのではなく、思いっ切り息を吸い込んでグッと止め、あごを引き、20秒ないし30秒ほど止め続ける。これを寝転んでやると更に効果的である。立ったままでも弱いしゃっくりなら抑えられるが、強いものは横にならないとダメである。
 この原理は恐らく、肺を大きく膨らませることによって隣接する横隔膜の痙攣を強引に抑え込んでしまう、ということだと思う。思う、というのは経験的な立場からで、何も確固とした資料があるわけではないからだ。まあ理屈はともあれ、止まりさえすればそれはそれで文句ない。
 
 ちなみにこの方法、家の中なら問題ないが、外では結構難しい。立ったままでは息も止めにくいし、思いっ切り止めて必死な顔でいると、変な目で見られることが多々ある。しかも、会話も出来ないからますます「?」となり、いつしか人が近よらなくなるかもしれない…